スクラップ Vol.44
夜釣りでチヌの大物を狙い、昼はキスの数釣りを、というぜいたくな計画をたて、十七日の午後八時、会友の井口さんと家を出た。
まずは夜釣りで大型のチヌが良く出るという中紀・有田川じりで竿を出した。雑誌などでも紹介されているが、先日当クラブの千本さんが大型をバラしたということを耳にしているし、夜中の十二時ごろが満潮で竿を出したのが十時半ごろだったから、条件としては悪くはない。だが翌午前三時ころまでの間に、アタリらしいアタリは私の竿に一回あっただけで、二人とも丸ボウズだ。
これではあまりにもみじめなので、相談の結果、通い慣れた推賀崎へ転進することにした。
結果的にはこれが成功したわけで、第一投目に23センチのキスがきた。ここで釣れるキスはほとんどが18センチ級の良型だが、そのキスに必ずといっていいほどオマケがついてくる。それはエソだ。リール
を巻いていると急にグーッと重くなる。エソが、釣れたキスをくわえているのだが、これはこちらも承知していることで、そのエソを
すくうためにタモもちゃんと用意してある。と.キスよりもエソの方がありがたいわけだ。
エソの襲来を誘うようにゆっくりとリーリングすれば良いわけで、第一号は井口さんに来た。水面近くまで巻き上げられたら、エソもくわえているキスを離せばいいものをよほど強欲なのだろう。これはうまくタモですくったが、中には賢い?エソもいて、途中で離すヤツもいる。
日が高くなるとキスのアタリが渋くなったので、今度はルアー作戦だ。二人で盛んにルアーを引いたが底へ沈めると根がかりするので、手を休めるわけにはいかない。非常に疲れる。キスの数釣りも疲れるがその比ではない。
まず私のルアーにヒットした。キスをくわえてるのと違って、ハリがガッチリとかかっているからタモの必要はない。続いてすぐヒットしたが、これは非常に力が強くエソならかなりの大物だと思った。当クラブの石本さんがルアーで48センチのチヌをヒットさせているので、一瞬そんな思いが頭をよぎったが、敵は40センチをオーバーする大きなサバだった。
こんなサバを二尾とりこんだが、大サバのファイトは、私たちが投げ釣りでふだん釣っている獲物にほな心力強さで、久しぶりに興奮したひとときだった。
結局、この日の釣果は、35〜38センチのエソ三尾、43センチのサバ二尾、18センチのチャリコ三尾、中型キス七尾のほかカワハギ、ベラなど数尾で、井口さんもエソ三尾、アブラメの31センチ、イシモチ30センチのほかキス、チャリコなど十五尾くらいは釣っていて、有田川じりのうっぷんを晴らすに十分な雑貨崎での一日だった。
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(西大阪サーフ・吉本 克己)
