スクラップ  Vol.43

 ゴールデンウィークの始まった四月二十九日、今シーズン最後のアブラメ狙いときめて、鳥羽の答志へ出かけた。
ゴールデンウイークの天気予報は、前半はぐずつき気味という予報だったが、鳥羽へ着いてみると曇り空で風が強い。
 午後四時半、釣り場へ到着。早速仕かけをセットして投げ込んだ。
道糸3号、オモリ25号を使っていたが風が強く、道糸はたるみ気味。だがそんな糸フケをものともせず、午後六時ころ大きく竿が舞い込んだ。
 ここの釣り場は水深があるので、水面に姿を見せるまでの間、何回もシメ込んで楽しませてくれる。慎重に波止へほうり上げたアブラメにメジャーをあてると35・0センチもある。約一か月ぶりに手にしたアブラメの大物だ。
 この日は午後八時が満潮だから条件としては最高だ。辺りが暗くなりかけたころカレイが来た。これは30センチ。
 午後五時半から降りだした雨がだんだん強くなってきた。風も相変わらず強い。
 こんな日の夜釣りは、いくら好きなことであってもイヤなものだ。九時ころには雷のおまけもついた。こうなっては釣りどころでJはない。オールナイトの予定だったがこの日はあきらめて宿へ逃げ込んだ。
 翌三十日は午前四時に釣り場へ出た。雨はやんでいるものの風は強く、大きく糸フケが出来て釣りにくいことおびただしい。それでも五時半にはアブラメの31・8センチが来た。L
 明るくなってからはキスが釣れないものかと、ハリを投げ専用キスの10号に換え、青イソメをつけて投げてみた。だが、海が荒れ気味なためか、まだ時期が早いのか、アタリすらなく、エサもそのままの状態で上がってくる。
 エサもたっぷりあったので正午
まで粘ってみたが、結局アブラメ、カレイとも釣れず、キスの姿も見ることも出来なかった。
 風、雨、雷と三拍子そろった悪条件下での釣りだったが、アブラメ35・0、31・8センチ、カレイ30・0とアナゴが三尾のほかにメバル、ガシラなどの釣果だった。
 狙ったアブラメの大物は釣れたものの、ちょっと物足りないクーラーの中身だった。
 
(西大阪サーフ・吉本 克己)

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