スクラップ  Vol.32 鳥羽・神島

1982年10月

十月二十四日、全日本サーフ大阪協会の秋季大会と、クラブの十月例会が併せて行われたので私も参加した。南紀や紀東、四国など八会場の中から私たちは鳥羽会場を選んで鳥羽・神島へ渡った。神島での例会はこれまでに二回ほど行われているが、いずれもアブラメを狙って四〜五月に開催した。秋は初めてだが、カレイやキス、スズキなどが期待出来るので面白いところだ。参加者三十二人のうち約半数の人たちは漁港の大波止へ。残りは裏の古里ケ浜へ入った。私と佐藤さん、松原さんも古里ケ浜組。以前大型キスがよく釣れたポイントにはテトラが入っていて投げることが出来ない。しかたなくその横で投げたが、根がかりがひどく仕かけの消耗が激しい。地元の人に後で聞くと、風の影響で海の底が変わってしまったそうだ。午前三時ころ私の竿に24・3センチのチヌがきた。千本さんが40センチ級、八木さんが50センチ級のスズキを釣ったというニュースが伝わってきたが、やはり根がかりに悩まされているらしい。すっかり明るくなってからベラが釣れだした。ほとんどが青ベラだが20センチ前後でパラパラといった状態。紀東などで釣れるような大型は期待出来ないので、大波止へ変わることにした。
 波止へ行って驚いた。永沢さんがアブラメの31〜36センチを三尾、平田さんガ30、36センチを二尾のほか、木下さんがキスの25〜27センチを三尾も釣っているし、ほとんどの人が良型のキスを釣っていた。ベラなら入れ食いだから面白くない、とうらやましい話だ。もう年前七時をまわっていたが、木下ざんの横へ入れてもらって竿を出した。ここは、引き潮は非常に流れが速いが、この時はちょうど込み潮。流れもゆるく釣りやすい。平田さんらと雑談をしていると、五十メートルラインに投げた竿が前ぶれもなく一メートルほど引っ張られた。周りを見てもオマツリの気配はない。大きく竿をあおるとズシッと重い。近くへ寄ってくるにしたがってグイグイとシメ込んでくる。チヌかアブラメだろうと思って慎重に引き寄せ、水面に浮かせると、それは30センチはゆうにあるカレイだった。一気に波止へほうり上げてメジャーを当てると32・9センチ。そのあとも25センチのカレイがきたが、カレイはこの二枚だけ。あ
とはベラばかりだった。帰路、定期船の甲板で例会の審査が行われたが、32センチのイシダイや28センチのメバルなどバラエティーに富んだ魚種が・提出され、検寸台をにぎわせた。
 【成績】(三尾の合計長寸)
1、永沢弘雄=99・2センチ(アブラメ36・2、同32・1、同30・9)2、八木利昌=88・3(スズキ49・5、ベラ20・8、同18・0)3、平田克彦=87・3(アブラメ35・8、同29・3、キス22・2)4、千本雅樹=87・1(スズキ40・2、アブラメ24・0、キス22・9)6、吉本克己=82・5(カレイ32・9、同25・3、チヌ24・3)⑥大野健太郎=81・0(アブラメ29・7、キス27・3、同24・0)⑦木下清治=78・5(キス27・2、同26・1、同25・2)
 (西大阪サーフ・吉本克己)


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