スクラップ  Vol.25  三重県・答志島

1982年5月    三重県・答志島 

◆勤務先の慰安旅行が、三重県の鳥羽方面だったのでホテルで合流する手はずをととのえ、前日の五月二十七日、投げ竿をかついで答志へ出かけた。答志はカレイやアブラメを狙って、今春も何回か出かけたが、夏型の魚、すなわちキスやベラを狙って出かけるのは初めてだ。答志の釣り場へ着いたのは午後四時ごろ。潮が込みに入っているので条件としてはグーだ。流線11号のハリに青イソメをつけて八十メートルラインに投げ込んだ。糸フケをとる間もなくブルブルンと気持ちの良いアタリが伝わってきた。20センチ扱のキスがダブルだ。その後もひんぽんにアタリがあって20センチ級のカレイを交えて忙しいほどアタリを送ってくる。三本の竿のめんどうが見切れないほどで、てんてこまいだ。 午後六時ころからエサをマムシに換えてみた。とたんにキスの型が大きくなり23〜25センチの大型扱がかかりだした。そんな中でキスとは違った重量感をたっぷり味わわせてくれたのは33センチのカレイだった。あたりもすっかり暗くなったので、この日は竿をしまって宿へ帰った。翌二十八日は午前四時に釣り場へ出た。相変わらずキスは好調に釣れたが、すっかり明るくなってからはキスに代わってベラが釣れだした。それもはこんどが20〜23センチの青ベラで、キスとはまた逢った引きを楽しませてくれる。時折かかってくるガッチョも25センチ級がほとんどで、最長のもので28センチもある大型ぞろいだ。満潮間近になって、これまでのキスやベラとは違った強烈なアタリが伝わってきた。一回目のアタリは一瞬とまどったが、二回目でガッチリ合わせた。リールを巻く手に相手が抵抗するのが伝わってくる。水面に姿を見せたのは30センチ級のアブラメだ。もう釣れないと思っていただけに驚かされた。持参のマムシ、青イソメ、石ゴカイを全部使い果たしたので竿をしまった。大型キスにはマムシが良かったようだが、青イソメや石ゴカイでも十分に楽しめたからこれからの夏場には丈夫な青イソメや石ゴカイがいいだろう。この日の釣果はキス13〜25センチ十三尾、ベラ15〜23センチ十三尾、カレイ13〜33センチ十二尾鳥、ガッチョ25〜28センチ七尾、アブラメ32センチ一尾。中型クーラーの中ブタが出来ないほどで、久しぶりに釣りをたんのうした感じだった。宿は、私はいつも葺久屋(電話0599・37局2047)を利用しているが、新鮮な魚介類を食べさせてくれ、釣り人にも親切にしてくれるのでうれしい。夏場はこみあうので早めに予約しておいた方が良い。
 (西大阪サ−フ・吉本 克己)

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