スクラップ  Vol.15

1981年11月  徳島県小松島

 全日本サーフ主催の全日本力レイ選手権大会が十五日、各地で一斉に行われた。私たちは徳島・小松島会場を選んで参加した。
 午前四時、受け付けをすませた西大阪サーフの二十人はタクシーに分乗して釣り場へ。ほとんどのメンバーが辰巳新田の波止へ行くらしい。混雑するのを予想して、私は佐藤、森岡、千代丸の各氏を誘い、那智川じりをめざした。ところが集まったタクシーの運転手が釣りにくわしく、いろいろ話しているうちに予定を変更、岡川の右岸にある波止へ行くことにした。着いてみるとかなり多い。それでも先端近くに釣り座を決めて竿を出した。第1投は午前五時ごろ。
暗いうちは近くの人がチャリコ釣っている程度で、夜が明けた。
 流れがかなり速く、沖には潮目か出来ている。用をなぎなくなった発光ダイオードを外してているとき、そんな潮目の中に投げ込んで′いた竿に確かなアタリが出た。′
 割合軽く、上かってきたのは25センチ級のカレイ。型は小ざいが私にとっては今シーズン初めてのカレイだ。さあこれから、と意気込んだがあとはサッパリ。千代丸さん
と佐藤さんが20センチクラスのカレイを釣っていたが、付近の人にはカレイは釣れていないようだ。それでは、と波止の際に入れられているテトラの近くを探ってアブラメをねらってみた。しかしこれも20センチクラスの小型ばかり。これでは仕方ガない。ギブアップ。
 午後二時から審査が行われたが、小松島会場で意も大きなカレイは、泉サーフの川口さんが釣った39.5センチ(釣り場は小神子)で、30センチオーバーのカレイは参加者百十八人でわずか五尾だった。釣り場が南に位置しているだけカレイの接岸が遅いのだうつか。それに比べて他魚の部ではエソ、マゴチ、アブラメ、ガッチョなど30センチオーバーのものが十一尾出ていた。トップは西大阪サーフの西村さんが釣ったエソの41センチで、矢野さんのエソ39.3、平田さんのマゴチ37,6と続く。いずれも辰巳新田の波止だった。 この日はクラブ例会もあわせて行われており」審査対象魚は全日本サーフの対庄象魚ニ尾の合計長寸で行われた。

▽成績①西村圭司=69.5センチ(エソ41.0、ガッチョ28.5)辰巳新田波止
   ②矢野敬 =69.1センチ(エソ39.3、ガッチョ29.8)同
③平田克彦=66.1センチ(マゴチ37.6、ガッチョ28.5)同
④井口照夫=58.4センチ(アブラメ29.7、ガッチョ28.7)同
⑤大野健太郎=58.0センチ(ガッチョ30.0、同28.0)同

 (西大阪サーフ・吉本克己)

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